初めてのイラストの仕事の時に事前に知っておきたかった事

今回は私が初めて企業相手に絵のお仕事をした時に、事前に知っておきたかったなと感じたことを紹介したいと思います。

これから企業相手にフリーランスのイラストレーターとして仕事をしたいと考えている方や、イラストの仕事に興味がある方は参考にしてみてください。

 

契約書にかかる4,000円の収入印紙

絵のお仕事を受け付けられるサイト「ココナラ」や「Skeb」などで絵のお仕事をする時、つまり個人(一般の方)との絵の仕事の時とは違い、企業とイラストのお仕事をする場合は「契約書」をいくつか交わすことになります。

 

最初に絵の内容や、ギャランティーがどれくらいかのメールが届き、話がまとまれば企業側からPDFなどで、連絡を取っているアドレスに「契約書」などを送ってくれます。それを確認して、お互い納得がいく契約書であればお仕事が本格的に開始するといった流れです。

 

業務委託契約書には収入印紙の購入が必要なものも

私がしてきたイラストの仕事で書いた契約書が「業務委託契約書」です。

「業務委託契約書」は「委託契約」と「請負契約」の2つに分かれますが、イラストの仕事は「請負契約」の方になります。

 

この「請負契約」の方だと企業側も私自身も「収入印紙」というものをお互いの契約書に貼らなければなりません。こちらは「契約書」1通につき4,000円の収入印紙が必要です。(収入印紙は郵便局で「4,000円の収入印紙をください。」とお願いすると購入できます。)

お互いの「契約書」に貼る形で、自分の分は自分が企業の分は企業が負担します。

 

つまり上のような契約を結ぶ場合、仕事のお給料をもらう前に4,000円お金が必要になってくるということです。

学生でイラストのお仕事を受けたいという方や、未成年の方、金銭的に厳しいという方は契約書がどういったものなのかを確認し、これと同じ契約書であれば先に4,000円を払わなければいけないということを頭に入れておいて、掲示されたギャランティーと釣り合っているか?で仕事を受けるか決めましょう。

 

ちなみに収入印紙を貼らなかった場合は『脱税』となり、罰則として規定の印紙額の3倍の金額を収めることになります。

仕事を受ける受けないの基準

例えギャランティーが低くてもこちらとしての利益、例えば「知名度がものすごく上がるような仕事」だったりする場合は収入印紙の金額と差し引いてギャランティーがちょっと低いなと感じても受けたりしてもいいかもしれません。

 

イラストレーターにとって知名度はかなり重要なこれからの指針になります。「あのイラストを描いていた人か」と覚えてもられば、また別の仕事にも繋がったりもするので、そういった仕事の見極めが大切になってきます。

 

それがよくわからない場合は、その依頼してきた会社をネットで検索してみたりしてもいいと思います。私も初めて仕事を貰った時は「どんな会社なのだろう?」「妖しい会社じゃないか?」など不安になって沢山調べました。(普通のいい会社でした。)

 

依頼してくる会社の中には安いギャランティーでイラストを依頼してきたりするところもあったり、権利関係で揉めたりといった事件もあります。ネットにはいろんな不祥事の情報が溢れているので、不祥事が続いている会社なら受けない。という選択肢もあります。

何にせよ依頼が来たら一度会社のことを検索してみるといいと思います。

 

 

 

契約書の内容の中身の見方

初めての企業との仕事で、一番困惑したり理解できなかったりするのが契約書の内容についてだと思います。甲乙は分かっても、日常でこういった契約書に触れたりする機会は1人暮らしをする時の賃貸契約などをする時くらいではないでしょうか。

 

私が交わしている契約書を一例に出すと、大きく分けて以下の点が記載されていました。

  • 趣旨
  • イラスト制作に関する事項
  • 成果物に関する事項

これらの点に納得がいったら相手の企業の方にこれで大丈夫という旨を伝えます。(わからない点があればここで担当の方に聞きましょう。)

私の場合は最初はデータで確認用のデータが送られてきて、OKを出すと郵送で契約書が送られてくるというのがほとんどです。軽くどういった内容だったのかを下で説明します。

趣旨

イラストの制作をクリエイター(イラストレーター)である私にお願いして、納品してもらいますよといった内容、成果物(イラストのデータや作品)の納品を受けた後、報酬を企業が支払いますというようなことも書かれています。

他にも「内容に不備があった時は修正対応にあたる」「契約の形態は請負契約になる」といった細かいことも書かれています。

今回の仕事の内容という風にとらえると分かりやすいかと思います。

イラスト制作に関する事項

  • 「どんなイラストの製作を依頼するのか」
  • 「納品するイラストの点数(何枚か)、フォーマット(PSDや.ai、PNGなど)」
  • 「納期(完成データの提出日)」
  • 「報酬の支払い日(ギャランティーがいつ振り込まれるか)」
  • 「納品したデータに瑕疵があった場合の責任について」

イラスト制作に関する事項には、イラスト制作に関する詳しいことが書かれています。イラストのサイズだったり、点数だったり、フォーマットが書かれているのでかなり重要です。そして「納期」が一番気をつけないといけないところです。これはイラストレーターとして一番大事にしないといけない期日だと思います。遅れた場合、企業の方の決めたスケジュール通りに行かずリリースが遅れてしまったりします。

 

「自分がイラストを描くスピード」や「どれくらいで一枚のイラストを完成させることができるのか」といった点は最低限、事前に自分で押さえておくといいと思います。

 

 

 

成果物に関する事項

  • 「納品したイラストの著作権はどちらにあるか」
  • 「著作権がクリエイター側な場合、そのイラストを企業は何回使用できるか、範囲はどこまでか」
  • 「イラストの二次使用や改変が可能か」

などが書かれています。

私がしてきた仕事のほとんどが著作権ごと企業に渡すものです。著作権を渡すことを込みでギャランティーが設定されているなと感じるものもありますし、そうでない会社もあります。

 

上で話したようにお金関係のことが納得行かない場合は、受けるのをやめておくか、ギャランティーの交渉をするようにしましょう。私の場合はギャランティーと金額が妥当だなと感じることが多いため、特に交渉したことがありませんが、よくない企業もいるにはいると聞いているので、そういう時は断る方が無難かと思います。なんにせよ条件次第だと思います。

 

イラストの二次使用や改変が可能かもここには書かれています。私の場合は事前に相手の企業の担当の方から「ここの背景の色を変更してもいいですか?」など確認があったりすることが多かったです。

契約書には改変が可能と書いていたのですが、ちゃんと確認してくれたりして、丁寧な方だと感じました。そういう方との付き合いは大切にしたらいいと思います。

 

MacのPCから送られてきたメールが文字化けること

これは本当に吃驚したんですが、MacからWindowsにいろんなデータを送っていただくとタイトルが高確率で文字化けします。(文字化けしないものも中にはあります。)私のPCの場合は「送られてきたファイルのタイトル」が高確率で文字化けしていました。このやり取りをしたファイル形式は「Word」「PDF」「PNG」「JPEG」などでした。

 

Wordファイルは契約書や注文書の中身の確認に送られてきたのですが、中身は問題なく読めました。イラストのデータを企業で扱っているところは高確率でMacのため、これからイラストの仕事をしたいと考えている方はWindowsではなくMacの方がいいかもしれません。

また文字化けしていて解読が困難な場合は、企業の担当の方に文字化けしている旨を伝えておいた方がいいです。伝達に齟齬があったりすると後々大変なので、事前に伝えておきましょう。

 

 

 

マイナンバーカードもしくは通知カードのコピー後日必要な場合も

何に使うのかというと企業さんが支払調書を作成するために必要らしく、仕事が終わってから数か月後に「マイナンバーカードのコピー、もしくはマイナンバー通知カードのコピー」を提出してほしいといった書類が届きました。

 

私はマイナンバーカードに全く詳しくなかった時期だったので、実家に通知カードを置いていて、母に頼んで郵送で送ってもらい、コピーを取って書類を企業に送りました。

契約書には書かれていなかったことなので驚きましたが、マイナンバーカードについて後日調べてみると「出さなくても罰則にはならない」という記述があったりで、提出するのか提出しないのかはまだどちらともいえない状況のようです。

 

提出したくない場合はその企業の担当者さんにメールなどで確認してみてもいいと思いますし、契約書に事前に書かれていた場合はその契約書にハンコを押す前に担当の方に相談しましょう。

担当の方と連絡がとれる時間帯を知っておく

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企業の担当の方はその企業でお仕事をしているので『何時から何時に連絡がとりやすい』といった時間帯があると思います。それを事前に聞いておくと、担当の方の時間外労働にならずに連絡が取り合えるので、最初に聞いておくといいと思います。

 

私は何社かとお仕事をしましたが、それを伝えてくれる方は半分半分くらいだったので、最初の打ち合わせなどで聞けなかった場合は「何曜日の何時から何時くらいが連絡とりやすいですか?」という風にメールなどで聞くといいと思います。

 

逆に自分が別の仕事もしている場合は、その時間帯も伝えておくと「この時間帯は別の仕事しているんだな」とわかってもらえるため、返信が遅くなってしまうことをわかってもらえると思います。

別の仕事をしていてもメールのチェックは1日に2,3回は行うようにして「今は職場にいるので、帰ってから確認します。〇時くらいになると思います。」というように連絡するだけでも相手に誠意は伝わりますし、それならその時間になるまでは別の仕事を片付けようと相手のスケジュールも立てやすくなります。

相手の立場に立ってみてどういう風な連絡が来たら安心かを心掛けるといいと思います。

 

 

 

おわりに

今回は私が絵のお仕事を初めてした時に知っておきたかったことを紹介しました。

  • 「収入印紙4,000円」のこと
  • 「契約書」は来たら
  • 「MacからWindowsにデータを送ると文字化けすることがある」
  • 「文字化けが酷い場合は連絡をする」
  • 「マイナンバーカード、通知カードのコピーが必要な場合もある」
  • 「担当の方の勤務時間などを聞いておく」
  • 「自分の返信できる時間も伝えておく」
  • 「連絡はこまめに行う」

初めてのイラストのお仕事ということでわからないことだらけでかなり困惑しながら受けた仕事でした。文字化けは本当に吃驚しましたが、私の場合は読めるくらいの文字化けだったで、困りはしませんでしたが、文章化が難しいデータなどの場合はちゃんと相手に文字化けしている旨を伝えておいた方がいいと思いました。

 

専門学校で契約書のことなどを軽く習ってはいましたが、実際に自分1人でやるとなると、かなり緊張しましたし「もし間違っていたら」と考え始めるとかなり不安にもなってきます。

 

しかしやり取りするを行う人も同じ人間ですから『わからないことは聞く』ということが出来るので、正直に「ここがわからないので教えてくれますか?」と聞くと相手は真摯に答えてくれることが多いです。ここで知ったかぶりをしてしまうと、勉強できずに先の大きな失敗につながる可能性もあるため、ちゃんと相手に確認できる人間になるといいなと感じました。